基本情報
監督 アニーシュ・チャガンティ
脚本 アニーシュ・チャガンティ、セヴ・オハニアン
ジャンル スリラー
「娘が行方不明。唯一の手がかりは24億8千万人のSNSの中にある。」というサブタイトルの通り、突然姿を消した娘を父親が探す映画。
ただこの映画、普通の映画じゃないんです。
なんと、100%PC画面のみで展開していく新感覚スリラー映画なのです。
キャスト
デビッド・キム - ジョン・チョー(浪川大輔)
ローズマリー・ヴィック刑事 - デブラ・メッシング(岡田恵)
マーゴット・キム - ミシェル・ラー(内山茉莉)
パメラ・ナム・キム - サラ・ソーン
ピーター・キム - ジョセフ・リー(寸石和弘)
ロバート・ヴィック - スティーヴン・マイケル・アイク
ランディ・カートフ - リック・サラビア
など。
ここからネタバレ! 本編詳細~解説
デヴィッド・キム(ジョン・チョー)の妻パメラ(サラ・ソーン)は3年前に癌で他界。
それ以降、デヴィッドは娘のマーゴット(ミシェル・ラー)と2人で過ごしていたが、仲はあまり良くなかった。
ある日、マーゴットが勉強会で友達の家に泊まってくる日があった。
その次の日、デヴィッドは寝ている間にマーゴットから3回も電話があったことに気づきすぐ折り返したが、連絡はつかなかった。
それ以降もメールなどを送るがまった連絡が取れないため心配になったデヴィッドはマーゴットが通っていたピアノ教室に連絡。
するとなんと・・・半年前にピアノ教室を辞めていたことが発覚。
マーゴットには毎月月謝としてお金を渡していたのに・・・。
マーゴットはどこへ?
デヴィッドは弟のピーター(ジョセフ・リー)に何か知らないか聞いてみたが、「年頃の女の子なんだから無断で出かけることもあるだろ~」ぐらいの軽い返事。
このままでは埒が明かないと判断したデヴィッドは警察に相談。
女性捜査官のヴィック(デブラ・メッシング)が担当することになった。
ヴィック捜査官と話していくなかで彼女もシングルマザーであることを知り、親身になってくれるヴィック捜査官を信頼するようになっていた。
デヴィッドは、マーゴットが使用しているSNSなら娘のことがよく分かるのではと思いログインを試みる。
苦戦したが、なんとかSNSにログインすることに成功。
そこでマーゴットのSNSでのやりとりを見ていると、「fish_n_chips」というハンドルネームの人物と仲良くなっていることに気づく。
「fish_n_chips」には癌を患っている母がおり、自分の母を癌で亡くしているマーゴットは共感しているようだった。
ヴィック捜査官に「fish_n_chips」の調査を依頼するが、アリバイがあったらしく進展なし。
さらにマーゴットのSNSを見ていると、マーゴットが定期的にバルボッサ湖にいたことに気づきバルボッサ湖を即調査。
そこには、マーゴットの車とピアノ教室の月謝として渡していた2500ドルだけが残されていた。
これだけか・・・と思いきや、なんと、車の中に弟・ピーターのジャケットが!
デヴィッドはピーターを問い詰めるが、ピーターは「マーゴットと一緒にマリファナを吸っていただけなんだ、失踪とは関係ない!」とまたまた進展なし。
(これはこれでガッツリOUTです。と見た人誰しもがツッコミを入れたであろう。)
事件解決への糸口がまったく見つからず困っていたデヴィッドに「犯人が判明した」と突然の連絡。
犯人が公開した映像には「マーゴットを誘拐・レイプして殺害した」という自白の言葉が。
これを受けて警察は捜査を終了。
デヴィッドは失意の中、マーゴットの写真を葬儀社のサイトに登録していると、
葬儀社のサイトに掲載されている写真の女性と、「fish_n_chips」のアイコンの写真が同一人物だという事に気づく。
その女性について調べてみると、彼女ははただのフォトモデルであり、「警察から連絡は来ていない」との事。
これは「fish_n_chips」にアリバイがあったと確認しているヴィック捜査官の発言と矛盾する。
デヴィッドは、ヴィック捜査官ではなくサンノゼ警察に直接電話をして確認すると、ヴィック捜査官が自らマーゴットの事件担当に名乗り出たことが判明。
さらに、ヴィック捜査官とマーゴットを殺した犯人とされている男が一緒に映っている写真も発見。
なんと、真犯人はヴィック捜査官だったのだ。
マーゴット失踪事件の真相
ヴィック捜査官の息子・ロバートは小さいときからマーゴットのことが好きだった。
SNS上でたまたまマーゴットを発見。
「fish_n_chips」というハンドルネームで嘘の写真を使って女性を演じ、マーゴットと仲良くなった。
マーゴットが癌の治療費にと送金してきた2500ドルを返すために会った時、マーゴットが騒いでしまったため咄嗟に崖から突き落としてしまった。
これを隠蔽するためにヴィック捜査官は自らマーゴットの事件担当を志願し、捜査を捻じ曲げたのだ。
マーゴットを殺したと自白していた男もヴィック捜査官が更生に携わっていた男で、自白映像の撮影後は口封じで殺害していた。
息子の為とはいえ恐ろしすぎる。。。歪んだ母の愛ですね。
マーゴットの安否は?
突き落とされた崖を捜索すると・・・奇跡的にマーゴットは生きていた!
(普通死んでるだろ・・・と思いますが、この映画の中で「9日間森をさまよった男が生還した」というニュースが流れるシーンがありそれが伏線になっています。)
その後マーゴットは回復し、デヴィッドとマーゴットの親子仲も良好。2人で一緒に映っている写真をPCの壁紙に設定し、パソコンは閉じられた。