サラリーマンの雑記帳

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現役派遣営業マンが自分の派遣会社のマージン率を暴露!タブー・搾取と言われるけど実際は・・・

 

 

派遣会社にどのようなイメージを持っていますか?

 

「中抜きだけして何もしてない泥棒」

「搾取する悪者」

とかですかね?

 

ネットを見ていると「合法ヤクザ」とか書いている人もいました。笑

派遣会社って世間のイメージ悪いんですねー

そんなこと全然知らずに派遣会社の営業マンに就職しちゃいました。笑

 

この記事では

私が実際に働いている派遣会社のマージン率などをぶっちゃけます!

合法ヤクザかどうか、是非あなたの目で確認してみて下さい。

派遣会社のマージン率

結論から言います。

私が勤める派遣会社のマージン率は

20%~30%

 

なぜ10%も開きがあるかというと、安い派遣金額しかくれない派遣先企業もあれば、そこそこの金額をくれる企業もあります。

また、社会保険が適用になるフルタイムと、社会保険適用外となる時短勤務でもマージンが変わります。

 

世間的にも

派遣会社のマージン率は30%程が平均的

と言われているので、うちの派遣会社が特別中抜きしているわけではなさそうです。

良かった良かったー

 

 

 

派遣料金の内訳

(画像:一般社団法人日本人材派遣協会公式HPより引用)

 

この画像はマージン率が30%の場合の派遣料金の内訳です。

マージン率が30%ということは、

派遣社員への時給が1000円の仕事であれば派遣先企業から派遣会社へは

1000円÷0.7=1428.57円

約1430円が派遣料金として支払われていることになります。

 

派遣先企業からもらったお金の70%は派遣社員の時給。

10.9%は社会保険料、

4.2%は派遣社員の有給休暇、

この時点で85%以上が派遣社員へ還元されています。

 

他にも、求人誌やIndeedなどの各求人媒体への掲載費だってマージンから派遣会社が負担してます。

これがなければ派遣社員はそもそも仕事を見つけることができません。

 

1年に1回ある健康診断やストレスチェック・キャリアアップ、また、更新書類発行や給与振り込み等の雑務などなど・・・

間接的に派遣社員をバックアップする費用だってマージンから出ています。

 

そして、派遣会社の維持費。

事務所の家賃や光熱費、営業マン・事務員の給与だってもちろんそう。

 

「派遣会社が搾取するから日本経済は悪くなる!」

なんて人もいますが・・・

派遣会社が仕事を紹介して企業との間を持ってあげなきゃ仕事に就けないレベルの人間が世の中には山ほどいます。

 

そして

「頑張ります!」

「すぐ働かせてください!」

とか調子良いこという人ほどバックレます。笑

バックレが起こるたびに派遣先企業に謝罪して、かわりの人材を探して。

そんな低レベル派遣社員の尻拭いをするのも派遣会社の仕事です。

 

こうした経費をすべてマージンから負担して最終的に残るお金が営業利益。

バックレるようなダメ人間のお世話をしても

残る営業利益は1~2%

 

10%とか残るんだったらやりがいもありますが・・・

1~2%の営業利益のためにダメ人間のお世話をしていると思うと虚しくなります。

ただ、1~2%でも塵が積もれば山となる。

何十人・何百人という派遣スタッフが常時稼働すればある程度の金額になります。

派遣会社はそうやって生き抜いているんです。

 

 

 

中抜きどころか赤字になる事も

派遣会社には本当に色んな人が働きに来ます。

◆入社して1日で音信不通になる人

◆給与前借してバックレる人

◆寮に入居したのに突然姿を消す人

などなど・・・

契約通りの辞め方をしてくれない人が信じられないくらいいます。

こういう辞め方をした時、派遣先によっては正規の派遣料金を払ってくれない企業もあります。

 

正規の派遣料金払ってよ~って交渉はしますが、

「制服など一式用意したのに1日で辞められたら赤字なんだから派遣料金はナシ!」

「バックレるような人材を紹介した派遣会社にも責任あるんだから派遣料金は半分しか払わない!」

なんてこともしばしば。

 

派遣先企業はそれで済みますが、雇用元である派遣会社はそうはいきません。

1日で辞めたとしても。

寮から突然姿を消したとしても。

どんなに常識がない辞め方をした最低な派遣社員にも、稼働した分の給与を支払う義務があります。

 

派遣料金をもらえなくても派遣社員に時給を払えばもちろん赤字。

派遣会社ではこういう事がしょっちゅう発生しているんです。

 

人材派遣は薄利多売な商売

ここまで読んだ人には

人材派遣がどれだけ薄利多売な商売か

分かっていただけたでしょうか。

 

世の中にはマージン率を相場より多く取っている会社だってありますが、人材派遣は競合他社が多い業界なのでマージン率が高すぎると他社に競り負けます。

 

◆1~2%しか営業利益がないのでマージン設定を誤れば即赤字。

◆でもマージンを取りすぎると競合他社に負ける。

◆どうしようもない派遣社員のせいで赤字になることも。

◆ギリギリのマージンでやってるのに世間からは「中抜き泥棒クソ野郎」扱い。

 

悪質な派遣会社や派遣営業マンは滅びればいいですが、ほとんどの派遣会社は1~2%の利益のために精神すり減らして働いています。

みなさんの派遣会社へのイメージが少しでも良くなることを祈っています!

 

 

 

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