Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』は、無人となった東京を舞台に、命を賭けた“げぇむ”に挑む人間たちの心理と選択を描いたサバイバル作品だ。
シーズン1のナンバーカード、シーズン2のフェイスカード、そして最終章となるシーズン3のジョーカーゲーム・・・
物語は進むごとにスケールと深みを増し、
「この世界は何なのか」
「なぜ生きるのか」
という問いへと辿り着く。
日本版イカゲームとも言われている本作品の、シーズン1・2・3すべてのエピソードの全編あらすじを簡潔に解説。
これから観る人も、すでに視聴済みの人も『今際の国のアリス』がどんなドラマなのか分かる記事になっています。

※本ページはネタバレを含みます。
※本ページはプロモーションが含まれています。
作品概要
配信プラットフォーム:Netflix(ネットフリックス)
原作:麻生羽呂(『今際の国のアリス』漫画)
監督:佐藤信介
脚本:渡部辰城、倉光泰子、佐藤信介 ほか
音楽:やまだ豊(シーズン1)、Yutaka Yamada ほか
配信開始:
-
シーズン1:2020年12月10日
-
シーズン2:2022年12月22日
-
シーズン3:2025年9月25日
謎の無人都市「今際の国(Borderland)」に送られた人々が、命を懸けた“げぇむ”に勝ち抜いて元の世界へ戻ることを目指すサバイバルストーリー。
フランスのトランプのマークをモチーフにしたゲーム形式が特徴的です。
主な出演者・キャスト
主役キャスト(シリーズ通して登場)
-
有栖良平 / アリス — 山﨑賢人
-
宇佐木柚葉 / ウサギ — 土屋太鳳
シーズン1・2で重要なキャラクター
-
勢川張太 / チョータ — 森永悠希
-
苅部大吉 / カルベ — 町田啓太
-
紫吹小織 / シブキ — 水崎綾女
-
安梨鶴奈 / アン — 三吉彩花
-
ハートのクイーン / ミラ — 仲里依紗
-
ニラギ — 桜田通
-
など、多彩なプレイヤーやゲーム関係者が登場。
シーズン3新規登場
玉城ティナ、賀来賢人、玄理、醍醐虎汰朗、吉柳咲良、池田朱那、三河悠冴、岩永丞威、大倉孝二、須藤理彩、池内博之…など。
シーズン1
主人公・有栖良平(アリス)は、特別な才能も将来の目標も見つけられず、現実からどこか逃げ続けている20代の青年。
厳格な父親との関係も冷え切り、唯一心を許せる存在は、悪友であり親友のカルベとチョータだけだった。
そんな3人が渋谷で遊んでいる最中にトイレに隠れたほんの一瞬・・・
外に出た彼らを待っていたのは、人影が一切消え去った無人の街だった。
こうしてアリスたちは、生き残るために参加を強制される“デスゲーム”の世界「今際の国」に足を踏み入れてしまう。
最初のゲームは、炎に包まれたビル内で正しいドアを選び続ける「生きるか死ぬか」のゲーム。
ルールを一度でも誤れば即死という極限状況の中で、アリスは持ち前の観察力と論理的思考を発揮し、かろうじて生き延びる。
この世界では、ゲームをクリアしなければ“ビザ”が失効し、レーザーで処刑される。
生きるためには、ゲームに参加し続けなければならない。
それが「今際の国」の絶対的なルールだった。
続く「おにごっこ」では、驚異的な身体能力を持つクライマー・宇佐木柚葉(ウサギ)と出会う。
一人で生き抜いてきたウサギと、仲間を信じてきたアリス。
対照的な二人は、次第に互いを必要とする存在になっていく。
しかし、シーズン1最大の転機となるのがトランプのマーク「♥」が示す心理戦のゲーム。
用意されたのは、残酷極まりない「かくれんぼ」
ルールそのものが人間関係を破壊し、仲間を疑い、裏切らなければ生き残れない構造になっていた。
このゲームの中で、アリスを守るためにカルベとチョータは自ら犠牲になる道を選ぶ。
目の前で親友を失い「自分だけが生き残った」という現実に打ちのめされるアリス。
生きる意味を見失い、絶望の底に沈む彼を救い出したのがウサギの存在だった。
「一人で背負わなくていい」
その言葉に背中を押され、アリスは再び前を向く。
アリスとウサギは、生存者が集まるという伝説の場所「ビーチ」へ辿り着く。
そこは、トランプのカードを集め切れば元の世界に戻れる、という希望のもとで成り立つ集団社会だった。
中心に立つのは、元ホストのカリスマ・ボーシヤ。
彼の掲げる理想は「感情を捨て、合理的に生き延びること」
しかし、その理想は長くは続かない。
ボーシヤの突然の死をきっかけに、武闘派リーダー・アグニが実権を握り、ビーチは急速に暴力と恐怖に支配されていく。
最後に残された数字カードは「♥の10」
ビーチ全体を舞台にした最悪のゲーム「まじょがり」が始まる。
ルールは単純だが、あまりにも残酷。
「ビーチ内で起きた殺人事件の犯人=魔女を見つけ出せ」
失敗すれば、建物にいる全員が焼き殺される。
疑心暗鬼に陥った人々は、次第に理性を失い、互いを疑い、殺し合いへと突き進んでいく。
その狂気の渦の中で、アリスは冷静に真相を見抜き、集団心理の罠を暴いていく。
「まじょがり」は終結しすべての数字カードが揃う。
しかし、それは終わりではなかった。
アリスとウサギが辿り着いた監視員の拠点にはすでに殺害された死体だけが残されていた。
そして空に現れる巨大な飛行船。
モニターに映し出されたのはビーチの幹部の一人だったミラ。
さらに過酷な戦いの始まりを予感させシーズン1は幕を閉じる。
シーズン2
数字のカードをすべて集め終えたアリスたちに、安息の時間は訪れなかった。
突如、渋谷の街を切り裂く無差別銃撃。
その正体は、圧倒的な戦闘力を誇る絵札の支配者「♠のキング」だった。
遮蔽物をも容易く破壊する銃撃、組織的な追撃、そして一切の躊躇のない殺戮。
アリス、ウサギ、チシヤ、クイナたちは完全に翻弄され、街中へと散り散りになる。
この時、彼らは知ることになる。
これまでゲームを運営してきた「主催者」の正体・・・
それは絵札のカードを持つ“今際の国の国民”であり、彼ら自身がこの世界に残ることを選んだ存在だったのだ。
「ねくすとすてぇじ」は国民と挑戦者が命を懸けて争う、最後のフェーズだった。
港湾エリアでアリスとウサギが遭遇したのは、全裸に王冠という異様な姿の男。
♣のキング・キューマ。
彼が仕切るゲームは、チーム戦「すうとりっぴ」
暴力だけでは勝てず、仲間を信じ、役割を果たすことが求められるルールだった。
キューマは死を恐れず、「今を全力で生きること」そのものを楽しんでいる男だった。
その生き様は、親友を失い、生き残った罪悪感を抱え続けてきたアリスの心を強く揺さぶる。
勝利の代償として、尊敬すべき相手を殺さなければならなかった現実。
アリスは初めて「生き残ること」そのものの意味に深く葛藤する。
一方その頃、チシヤは別の戦場で頭脳戦を繰り広げていた。
人の疑念を巧みに操る♥のジャック、そして「公平」を信条とする♦のキング・クズリュウ。
それぞれのゲームは、単なるデスゲームではなく、生きる理由・信念・価値観を試す場となっていく。
やがてアリスとウサギは再会し「必ず元の世界へ戻り、この不条理な世界の答えを見つける」という共通の決意を胸に、再び共に歩み始める。
生き残ったメンバーが集結し、最後に立ちはだかるのは再び♠のキング。
渋谷を舞台にした最終決戦は、仲間の命が次々と失われていく、壮絶極まりない戦いとなる。
血と犠牲の末、ついに♠のキングは倒され、すべての絵札が揃った。
そして最後に現れたのが、シーズン1から不気味な存在感を放っていた♥のクイーン・ミラだった。
彼女が用意したゲームは、暴力でも知略でもない。
緑に囲まれた庭園で行われる「クロッケー」
しかし、その本質は言葉による精神破壊だった。
ミラは語りかける。
この世界はアリスの妄想であり彼は現実世界の病院で治療を受けている精神疾患の患者だ、と。
記憶を書き換えられ、自分の存在そのものを疑い始めるアリス。
心が崩れ落ちかけたその瞬間、ウサギは自らの腕を切り裂き、痛みと血で現実を示す。
「私はここにいる」
その叫びが、アリスを再び“今”へと引き戻す。
精神攻撃を乗り越え、クロッケーを終えたアリス。
すべての絵札の国民が敗れたことで、生存者たちに最後の選択が提示される。
今際の国に残るか、元の世界へ帰るか。
アリスとウサギは、迷うことなく「帰還」を選ぶ。
次の瞬間、物語は現実世界へ。
そこは無人の街ではなく、隕石衝突によって壊滅した2020年の渋谷だった。
「今際の国」での体験は現実世界で心肺停止に陥ったわずかな時間――
生と死の狭間で見た、もう一つの現実だったのだ。
病院の庭で再会するアリスとウサギ。
互いの記憶は残っていない。
それでも、なぜか惹かれ合うように、二人は言葉を交わす。
そしてラスト、テーブルの上で風にめくられる一枚のカード。
「ジョーカー」
新たな謎を示しながら、シーズン2は幕を閉じる。
シーズン3
“今際の国”から帰還したアリスとウサギは、そこでの記憶を完全に失ったまま結婚。
アリスは大学院生としてカウンセリングセンターで実習を行い、ウサギはスポーツブランドで働きながら、静かで満ち足りた日常を送っていた。
そんな二人の前に現れたのが、臨死体験の研究に取り憑かれた大学助教授・松山隆二。
隆二は隕石事故の被災者たちから「ゲームの記憶」を聞き出しており、アリスが語る“旅をする夢”に異常なほど執着していく。
やがて隆二は、命を賭けた【ばばぬき】のゲームに巻き込まれ、最後までジョーカーを引き続けたことで今際の国へと招かれる。
一方ウサギは、かつて〈ビーチ〉で起きた惨劇の記憶がフラッシュバックし、精神的に不安定に。
隆二はウサギに近づき臨死体験をほのめかす薬を使用。
ウサギは今際の国へと戻されてしまいます。
混乱するアリスの前に再びバンダが現れ、ジョーカーのカードを渡しながら告げる。
「君も、また戻ってくる。彼女も参加することになる」
アリスは、今際の国が心肺停止から死が確定するまでの2分間に広がる共同意識の世界であることを知る。
ウサギを救うためには、その世界に入り2分以内に連れ戻さなければならない。
アリスは自ら臨死状態になることを選び、再び無人の街へと足を踏み入れる。
最初のゲームは【おみくじ】
書かれた謎を制限時間内に解かなければ火矢が降り注ぐ。
次々と命が失われる中、アリスは今際の国での記憶を完全に取り戻す。
おみくじに書かれた方位が避難の鍵だと見抜いたアリスは、仲間たちを地下へ導き、境内を焼き尽くす火矢から生還する。
上空にはジョーカーの絵札が浮かび、参加者全員が再挑戦者であることが明らかになる。
次なる舞台は国立ウイルス研究所。
ゲーム【ゾンビ狩り】では、人間とゾンビに分かれ、カードを使って感染・排除を繰り返す20ターン制の心理戦が展開される。
信頼による秩序は徐々に崩壊し、疑心暗鬼と暴力が支配する空間へ。
アリスは仲間を守るため、自らゾンビになる道を選び、最終的にはゾンビ側の勝利を確定させるという逆転の選択を下す。
生き残った者たちは、新たなチームとして次のゲームへ進むが、一方その頃、ウサギは隆二と共に別ルートのゲームに挑んでいた。
ウサギと隆二が挑むのは、地下鉄を舞台にした【暴走でんしゃ】
毒ガスが仕掛けられた車両を突破し、無人列車を止めなければならない過酷なゲームだった。
犠牲を重ねながら進む中、ウサギは、生き残るために並走する別の電車へ飛び移るという決断をくだす。
その瞬間、彼女は向かいの車両にアリスの姿を見る。
だが、二人は再会できないまま引き裂かれる。
ゲームはセミファイナルへ。
東京タワーでの【東京びんごたわー】
爆弾が仕掛けられた【かんけり】
仲間たちは次々と命を落としていく。
そしてバンダは隆二に命じる。
「次のゲームで、ウサギを殺せ」
彼の狙いは、アリスからウサギを奪い絶望させ、国民として今際の国に縛りつけることだった。
最終ゲーム【ミライすごろく】
25の部屋に映し出されるのは、参加者それぞれの未来。
選んだ未来が現実となる残酷で誘惑に満ちたゲームだった。
家族を失った過去、叶わなかった人生、幸福な幻。
希望にすがった者から脱落していく中アリスは悟る。
・・・出口は、誰かの犠牲なしには開かない。
必死の思いで出口まで生き延びた8人。
しかし、外に出れるのは7人だけと判明。
アリスは、自分が残るからみんなで脱出してくれ、といい、ここまできてアリス脱落か...と思いきや、
全員に託したアリスにこそ未来があると告げられ唯一の勝者とされてしまう。
バンダは国民になる権利を与えるが、アリスはそれを拒絶する。
崩壊する渋谷。
濁流に飲み込まれるウサギを救うためアリスは世界の外へと飛び出す。
バンダはレーザーによって消滅し、アリスの前に現れた謎の老紳士は「生と死の選択」を投げかける。
アリスは「ウサギと共に生きること」を選びウサギを救い出す。
現実世界で目覚めたアリスとウサギは、病院で再会。
隆二は命を落とすが、仲間たちはそれぞれの人生へ戻っていく。
そしてアリスは、カウンセラーとして人と向き合い続ける。
かつて今際の国で戦った仲間たちの心に寄り添いながら・・・
生きる意味を、共に探し続ける存在として。
まとめ:今際の国のアリスとは?
『今際の国のアリス』は単なるデスゲームドラマではありません。
人間の本質、選択、絆、そして再生 を描く壮大なサバイバル叙事詩です。
-
シーズン1:導入と絆
-
シーズン2:Face Cardsでの戦いと真実
-
シーズン3:ジョーカーの戦いと結末・希望
この3部構成を通じて、「生きるとは何か」を問い続ける作品となっています。