タイムマシンで過去へ飛ばされた高校生が、自分の両親の恋愛を成立させなければ未来が消えてしまうというユニークな設定と、スリル・笑い・青春・家族愛が完璧に融合した本作は、エンタメ映画の理想形とも言える作品です。
この記事では、作品概要、出演者、ストーリーを結末まで完全ネタバレで解説し、この映画が本当に伝えたかったテーマまで深掘りします。

※本ページはネタバレを含みます。
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作品概要
日本公開:1985年12月7日
監督:ロバート・ゼメキス
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル
ジャンル:SF/アドベンチャー/青春コメディ
上映時間:116分
タイムトラベルを題材にしながらも、難しい理屈ではなく「家族」「青春」「選択」を中心に描いたことで、SFが苦手な人でも楽しめる作品となりました。
後に三部作としてシリーズ化され、映画史に残る人気作となっています。
(「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」ネタバレ解説はコチラ)
(「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」ネタバレ解説はコチラ)
出演者
マーティ・マクフライ:マイケル・J・フォックス
ドク(エメット・ブラウン博士):クリストファー・ロイド
ロレイン(母):リー・トンプソン
ジョージ(父):クリスピン・グローヴァー
ビフ:トーマス・F・ウィルソン
マイケル・J・フォックスの快活な主人公像と、クリストファー・ロイドの奇抜な科学者キャラは映画史屈指の名コンビです。
全編ストーリーネタバレ解説
■冴えない現在と少年マーティ
カリフォルニア州ヒル・バレーに住む高校生マーティ・マクフライは、科学者エメット・ブラウン博士(ドク)の家へ毎日のように通う仲だった。
ある日、ドクの家の時計が25分遅れていたせいで学校に遅刻してしまい、教頭に捕まる。
「お前の父親もダメだった。マクフライ家は代々落ちこぼれだ」と侮辱され、マーティは「僕が変えてみせます」と反発する。
しかし夢だったバンドのオーディションにも落選。
落ち込むマーティを恋人ジェニファーが励ます。
時計台の前では保存活動をする老婆から、1955年に雷が落ちて止まった時計台のビラを渡される。
この出来事が後の運命を大きく左右する。
帰宅すると家族は冴えない状況だった。
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父ジョージは会社の上司ビフにいまだにいじめられている
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母ロレインは口うるさい
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兄も姉もぱっとしない
さらにデートで使うはずの車も事故で壊れてしまい、マーティは失望する。
その夜、母は父との馴れ初めを語る。
祖父がジョージを車ではねたことがきっかけで出会い「魅惑の深海パーティー」で初キスをしたという運命の話だった。
■ドクの発明 タイムマシン誕生
深夜1時15分。
ドクから呼び出されたマーティはショッピングモールへ向かう。
そこに現れたのは改造車デロリアン。
ドクはビデオ撮影をさせながら実験を開始し、犬アインシュタインを乗せて時速140kmまで加速。
するとデロリアンは消え、1分後の未来から戻ってきた。
ドクはついにタイムマシンを完成させていた。
装置の名は「次元転位装置」
タイムトラベルには1.21ジゴワットの電力が必要で、燃料はプルトニウム。
だがそのプルトニウムは過激派から騙し取ったものだった。
その直後、過激派が襲来。
ドクは銃撃され倒れ、マーティも命を狙われる。
逃げるためデロリアンで加速したマーティは1955年へタイムスリップしてしまう。
■1955年 過去への迷い込み
気づくと周囲は畑だらけ。
住宅街はまだ存在せず、新聞の日付は1955年。
ここで初めて自分が過去に来たと理解する。
街にはまだ壊れていない時計台が動いていた。
カフェに入ると、若いビフと若い父ジョージを発見。
父は未来と同じくビフにこき使われていた。
さらにジョージを尾行すると、母ロレインの家を覗き見して木から落下。
車にはねられそうになる父を助けたマーティが代わりに事故に遭う。
目覚めると若い母ロレインが看病していた。
そしてロレインはマーティに一目惚れしてしまう。
歴史が狂い始めた。
■ドクとの再会と帰還計画
1955年のドクを訪ね、未来から来た証拠として
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次元転位装置の構造
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ドクの頭の傷の由来
などを語り、ようやく信じてもらう。
しかしこの時代にはプルトニウムが無い。
そこでマーティは思い出す。
時計台に雷が落ちる日が分かっている。
その落雷を電力に使えば帰れる。
だがドクは写真を見て青ざめる。
兄→姉→マーティの順で写真から消え始めていた。
原因は、マーティが父母の出会いを壊したため。
■両親を恋に落とす作戦
マーティは父ジョージを勇気づけ、
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宇宙人のふりをして脅す
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パーティーに誘わせる
など奔走する。
しかしビフが邪魔し、ロレインはますますマーティに夢中になる。
そこで最終計画。
ダンスパーティーの夜、車内でロレインを助ける英雄役をジョージにさせる作戦。
計画中、ビフが乱入しロレインを襲う。
ジョージは恐怖に震えるが、ついに勇気を出し、ビフを殴り倒す。
これでロレインはジョージに恋をする。
その後、演奏者が怪我したためマーティが代わりにギター演奏。
両親がキスした瞬間、消えかけていた自分の存在が復活する。
歴史は修復された。
■落雷タイムトラベル作戦
時計台から電線を張り、落雷の瞬間にデロリアンへ電力を流す計画。
トラブル続出でケーブルが外れ、車もエンストするが、落雷の瞬間、奇跡的に通過成功。
マーティは1985年へ帰還。
戻ると、やはりドクは撃たれて倒れる。
だがドクは防弾チョッキを着て生きていた。
理由は、1955年に破ったはずの手紙を後で読み直したから。
二人は再会を喜ぶ。
■変わった未来
翌朝。
家は綺麗になり、
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父は成功した作家
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母は美しく健康的
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兄は会社員
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ビフは逆に下働き
人生は完全に好転していた。
マーティは満足する。
だがそこへ再びデロリアンが出現。
ドクは叫ぶ。
「君たちの未来の子供が危ない!」
デロリアンは空へ飛び立ち、次なる冒険へ。
(続編へつづく)
(「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」ネタバレ解説はコチラ)
(「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」ネタバレ解説はコチラ)
この作品が伝えたかったこと
①未来は決まっていない
映画の最大メッセージは「未来は自分の行動で変えられる」です。
父ジョージは本来、弱くいじめられる人生でしたが、勇気を出した瞬間から未来が変わりました。
つまり人生は才能ではなく「一歩踏み出す勇気」で変わるという思想です。
②親もまた若者だった
この映画はタイムトラベルSFでありながら「親も昔は普通の青春を送っていた人間」という視点を提示しています。
子供から見れば完成された大人でも、過去には悩み、恋をし、失敗した若者だった。
この発想が作品に深い共感を与えています。
③人生は小さな選択の連続
ビフを殴る
ダンスでキスする
雷を利用する
すべて「一瞬の選択」で未来が変わります。
つまりこの映画はタイムトラベル物ではなく、選択の物語なのです。
(「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」ネタバレ解説はコチラ)
(「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」ネタバレ解説はコチラ)