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連続ドラマW 『インフルエンス』全話ネタバレ解説レビュー【3人の少女が犯した殺人の真実・あらすじ・キャスト】

 

 

連続ドラマW インフルエンスは、近藤史恵の同名小説を原作にした心理サスペンスドラマ。

2021年にWOWOWの「連続ドラマW」枠で放送され、全5話で構成されています。

物語は「3人の少女が関わった3つの殺人事件」を軸に、友情・罪・秘密が複雑に絡み合う人生を描いた作品です。

高校時代から大人になるまでの時間をまたぎながら、彼女たちが背負った罪と心の葛藤を丁寧に描き出します。

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※本ページはネタバレを含みます。

※本ページはプロモーションが含まれています。

基本情報

項目 内容
放送 2021年
話数 全5話
原作 近藤史恵『インフルエンス』
脚本 篠﨑絵里子
監督 水田成英、ヤングポール
制作 WOWOW

本作は「友情が引き金となった殺人」をテーマに、女性3人の人生と心理を描いたサスペンスドラマです。

 

主な出演者 キャスト

時代 人物 キャスト 人物紹介
過去 戸塚友梨 橋本環奈 団地で育ったおとなしい少女。真帆を助けるため殺人を犯してしまう。
過去 坂崎真帆 葵わかな 友梨の親友。元社長令嬢で負けん気が強く、友梨を守るため殺人に関与する。
過去 日野里子 吉川愛 友梨の幼なじみ。複雑な家庭環境で育ち、友梨の身代わりとして逮捕される。
過去 緒方歩 宮近海斗 高校の不良生徒。里子と交際しており、問題の多い家庭環境で育つ。
過去 夏目俊哉 白洲迅 刑事。書店で働く友梨と出会い、次第に惹かれていく。
現在 及川トモミ 鈴木保奈美 小説家。友梨を名乗る女性から過去の殺人事件の話を聞く。
現在 戸塚友梨 大塚寧々 トモミに手紙を送った女性。3人の35年にわたる秘密を語り始める。

ほか


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全話ネタバレ解説

第1話

小説家の及川トモミ(鈴木保奈美)のもとに、ある女性から一通の手紙が届く。

差出人は戸塚友梨(大塚寧々)と名乗る女性。

手紙には「私と友達2人の35年にわたる関係を聞いてほしい」と書かれていた。

興味を抱いたトモミは、友梨と会うことを決める。

そこで友梨は、自分の16歳の頃の話を語り始める。

そして突然「私たち3人は互いを守るために人を殺しました」と衝撃の告白をする。

 

物語は1984年11月へとさかのぼる。

当時、高校生だった友梨は団地で暮らしていた。

そこへ坂崎真帆(葵わかな)という少女が引っ越してくる。

真帆は人に合わせることが苦手で、学校では孤立していた。

しかし友梨はそんな彼女を気にかけ、2人は次第に友情を深めていく。

 

同じ高校には、友梨の幼なじみである日野里子(吉川愛)も通っていた。

その時には友梨と里子の関係はすでに疎遠になっていた。

小学生の頃、友梨は里子が祖父から性的虐待を受けていることを知ったが、恐怖のあまり助けることができず、その場から逃げてしまったのだ。

その出来事は、友梨の心に深い後悔として残っていた。

 

高校生になった里子は、不良グループのリーダー格である緒方歩(宮近海斗)と付き合うようになり、荒れた生活を送っていた。

ある日、クラスメイトの里菜子が緒方から暴行を受け、意識不明の重体となる事件が起きる。

その場には里子もいたと聞き、友梨は強いショックを受ける。

なぜ止めなかったのかと責める友梨に、里子は冷たく言い返す。

「じゃあなんで友梨は止めなかったの?」

その言葉は、友梨が過去に里子を見捨てたことを突きつけるものだった。

その夜、友梨と真帆は公園を歩いていた。

すると突然、見知らぬ男が現れ、真帆に襲いかかろうとする。

友梨は必死に抵抗し、男が落とした包丁で刺してしまう。

恐怖に震えながら2人はその場を逃げ出すが、警察に捕まったのは友梨ではなく里子だった。

里子は自分が男を殺したと自供したのだ。

あの公園は、里子の部屋の窓から見える場所だった。

里子は事件の一部始終を見ていたのだった。

 

現在に戻る。

トモミは友梨と翌日も同じ時間に会う約束をして別れる。

だが帰宅後、ふと、ある記憶がよみがえり卒業アルバムを開くと、友梨、真帆、里子の写真が載っていた。

3人はトモミと同じ高校に通っていた同級生だったのだ。

 

 

 

第2話

翌日、トモミは再び友梨と会い、なぜ自分に手紙を送ったのかを尋ねる。

しかし友梨は「あなたのファンだから」と言うだけで、それ以上の理由は語らなかった。

 

物語は再び1984年へ戻る。

里子が逮捕されたことを知った友梨は、警察に行って真実を話そうとする。

しかし真帆に止められてしまう。

友梨は人を殺してしまった罪悪感に耐えられず「もう一緒にいない方がいい」と真帆を遠ざけようとする。

それから約1年後の1986年1月、里子が出所する。

久しぶりに再会した友梨に、里子はあの夜の真実を語る。

彼女は窓から事件の一部始終を見ており「逮捕されることで現実から逃げたかった」と言う。

さらに、自分が今も祖父から性的虐待を受け続けていることを明かす。

そして友梨に言う。

「今度は私を助けて」

里子が持ちかけたのは、祖父を殺す計画だった。

 

1986年7月。

友梨は計画通り里子の家を訪れ、祖父を窓から突き落とそうとする。

しかしうまくいかず、計画は失敗してしまう。

友梨が逃げ出すのではないかと不安になった里子は、何も知らない真帆に殺人計画を話してしまう。

友梨は真帆に、過去に里子を見捨ててしまったことを打ち明け、「今度こそ自分が里子を助ける」と決意を語る。

そして数日後、友梨が再び計画を実行しようとしたとき、里子の祖父はすでに転落死していた。

犯人は真帆だった。

真帆は「どちらがやっても同じこと」と言い、友梨を守るために自分がやったのだと断言する。

 

現在。

トモミは友梨の告白に強い衝撃を受ける。

しかし友梨は静かに言う。

「まだ終わりじゃない。私たちはもう一人殺している」

 

第3話

現在。

友梨の話の真偽を確かめるため、トモミは友梨がかつて住んでいた団地を訪れる。

表札には確かに「戸塚」と書かれていたが、家には誰もいなかった。

その後、友梨から電話があり、次はトモミの自宅で会いたいと言う。

トモミは彼女を家に招くことにする。

 

物語は再び1986年へ。

里子の祖父の死は事故として処理された。

事件の後、3人は互いに関わらないように距離を置き、高校を卒業する。

やがて真帆と里子は家族とともに団地を離れていった。

 

それから1年後、友梨はレストランで偶然里子と再会する。

友梨は祖父の転落死は自分が殺したのではなくではなく本当に事故だったと説明する。

しかし里子はその話を疑い、その夜2人を学校へ呼び出す。

祖父が死んだ日に部屋で見つけたボタン=真帆の服から取れたボタンを見せ、真帆を脅迫する。

そこで友梨は、祖父を殺したのが真帆だったことを明かす。

そして2人にこう言う。

「すべて忘れて、幸せになろう」

 

それから数年後の1994年。

大学を卒業した友梨は東京へ出て、書店で働き始める。

そこで夏目俊哉(白洲迅)という男性と出会い、恋に落ちる。

友梨はようやく普通の幸せを手に入れようとしていた。

 

しかしある日、真帆が幼い娘を連れて友梨の家を訪ねてくる。

真帆は夫からDVを受けていると告白し、友梨にこう頼む。

「夫を殺してくれない?」

友梨は再び友人を助けるため、殺人に手を染めてしまう。

しかしその後、町で派手な格好をした真帆を見かけ、違和感を覚える。

さらに実家の母から、真帆はまだ結婚していないと聞かされ、友梨は大きく動揺する。

 

現在。

友梨は、この話を小説にするなら謝礼がほしいとトモミに告げる。

トモミは、お金が目的なら他の作家に頼むよう勧めるが、友梨はどうしてもトモミに書いてほしいと言い張るのだった。

 

第4話

現在。

トモミは友梨の話を聞くうちに、次第にその内容に強く引き込まれていく。

しかし同時に、なぜ友梨が数ある作家の中から自分を選んだのか、その理由がどうしても理解できずにいた。

その頃、友梨が誰かと話していた。

「全部計画通りにうまくいくと思う。あの先生、私の話にすっかり興味を持ってるから」

友梨には、まだ語っていない目的があるようだった。

 

物語は再び1994年へと戻る。

ある日、友梨が働く書店に刑事が訪ねてくる。

その刑事の横には、友梨の恋人である夏目の姿があった。

友梨はそこで初めて、夏目が刑事であることを知る。

しかし彼らが疑っていたのは、友梨ではなく真帆だった。

調べが進むにつれ、友梨は自分が殺した男の正体を知ることになる。

その男は、住んでいるアパートの建て替え計画に強く反対していた人物だった。

そして、そのアパートの持ち主こそが真帆だったのである。

友梨が真帆を問い詰めると、真帆はあっさりと真実を明かす。

マンションを建てるためには、その男が邪魔だったのだという。

そして真帆は冷静に言い放つ。

「友梨さえ黙っていれば、全部うまくいく」

友梨はその言葉に衝撃を受ける。

自分は友達を助けるためだと思っていたのに、実際には利用されていたのではないかという疑念が心に芽生え始める。

 

その後、里子が友梨のもとを訪ねてくる。

里子は真帆と決別したことを告げ、友梨にも別れを告げる。

真帆にも裏切られ、里子とも離れた友梨は、強い孤独を感じることになる。

そんな中、夏目からさらに衝撃的な事実を聞かされる。

友梨が殺した男は、実は里子の夫だったというのだ。

しかもDVを受けていたのは真帆ではなく、里子のほうだった。

里子は真帆を脅し、夫の殺害を命じていたのである。

すべてを知った友梨は混乱する。

 

ある日、友梨は酔って眠ってしまった夏目の隙を見て、彼の手帳を盗み見る。

そしてそこから里子の住所を知る。

友梨が里子のアパートを訪ねると、そこには意外な光景があった。

里子はかつての不良仲間・緒方と仲睦まじく暮らしていたのだ。

緒方はすでに暴力団を抜け、堅気として生活していた。

つまり里子が夫を殺したのは、緒方と一緒に生きるためだったのである。

 

現在。

トモミは友梨の過去を調べるため、彼女が働いていた書店に問い合わせる。

そこで衝撃的な事実を知らされる。

戸塚友梨はすでに亡くなっているというのだ。

 

 

 

第5話(最終回)

2019年3月。

トモミは、戸塚友梨が3年前に膵臓がんで亡くなっていたという事実を知る。

では、自分の前に現れた「友梨」はいったい誰なのか。

その真相を確かめるため、トモミは再びその女性を自宅に招き入れる。

 

物語は再び過去へ。

真帆と里子に騙され、里子の夫を殺してしまった友梨は、刑事である夏目から疑われていることを知る。

絶望した友梨は、自ら命を絶とうと考える。

しかしそのとき、友梨はあることに気づく。

もし自分が死んでしまえば、真帆や里子を守ることができない。

友梨はどんなことがあっても、友達を守り抜くことを決意する。

夏目に対して友梨は「事件の日は家にいたが電話に出なかった」と嘘をつく。

そして里子と真帆は自分にとって大切な友人だと告げる。

さらに里子にアリバイがあることを確認したうえで、警察の捜査に協力すると申し出る。

その後、警察が緒方を疑っていることを知った友梨は、そのことを知らせるため里子のアパートへ向かう。

そこで友梨は衝撃の事実を知る。

里子は夫殺しに一切関わっていなかったのだ。

友梨が帰ろうとしたそのとき、突然暴力団の男が現れ緒方を刺し、緒方はそのまま命を落としてしまう。

その後、友梨は真帆を問い詰める。

真帆は、1年前に里子が自分のもとを訪ねてきたことを語る。

幼い娘・依子を抱え、追い詰められていた里子を見捨てることができず、真帆は手助けをするようになったのだ。

里子は離婚して緒方と生きていくことを望んでいたが、夫に脅されて逃げられずにいた。

そこで真帆は、里子を救うため、彼女に内緒で夫の殺害を計画した。

そして友梨に協力を求めたのだった。

すべてを知った友梨は「もう終わりにしよう」と言い自首することを決意する。

真帆も一緒に自首すると言うが、友梨はそれを止める。

真帆が捕まれば、真帆を慕う娘の依子を傷つけることになるからだ。

友梨はすべての罪を自分一人で背負うことにした。

警察に出頭した友梨は、夏目から真実を話すよう促される。

しかし友梨は「すべて自分一人でやった」と供述する。

裁判の結果、友梨には懲役15年の判決が下される。

 

そして現在、2019年4月。

トモミは母校に「友梨」を名乗る女性を呼び出す。

彼女の正体は、坂崎真帆だった。

真帆は、友梨が死ぬ前に書き残した自伝を世に残したいと考え、小説家であるトモミに会いに来たのだという。

友梨の部屋にはトモミの本が何冊もあり、彼女がトモミの作品を愛読していたことがわかった。

トモミはふと思う。

友梨は、同じ高校の同級生だった自分を密かに応援するために、本を買い続けていたのではないかと。

そしてトモミはある記憶を思い出す。

彼女が好きな言葉「強い根っこには美しい花が咲く」

それは高校時代、校舎ですれ違った女子生徒に言われた言葉だった。

その女子生徒こそ、戸塚友梨だったのだ。

校舎の外に出ると、そこには里子と依子が迎えに来ていた。

長い年月を経て、3人の人生はそれぞれの形で続いている。

トモミは、彼女たちの35年にわたる物語を小説として書き始めるのだった。

 

この作品が伝えたかったこと

① 人は簡単に影響(インフルエンス)される

タイトルの通り、本作のテーマは「影響」です。

人は他人の言葉や行動によって簡単に行動を変えてしまう。

とくに若い時期の友情は、人生を大きく左右する力を持っています。

友梨は優しさゆえに、真帆の影響を強く受けてしまいました。

 

② 罪は消えない

3人は罪を共有することで結びつきました。

しかしそれは友情ではなく、罪の共犯関係だったのです。

秘密でつながった関係は、やがて互いを縛る鎖になっていきます。

 

③ 本当の友情とは何か

この作品は「友情の危うさ」も描いています。

友達だから助ける。

友達だから秘密を守る。

しかしそれが行き過ぎると、人は犯罪さえも正当化してしまう。

その怖さをリアルに描いた作品でもあります。

 

まとめ

『インフルエンス』は、3人の少女の友情が引き起こした連続殺人事件を描く心理サスペンスです。

物語は高校時代から大人になるまでの長い時間を通して、

  • 友情

  • 人間関係の支配

  • 人が人に与える影響

を深く掘り下げています。

華やかなキャストとは裏腹に、非常に重く、心理的に深いテーマを持った作品であり「友情とは何か」「人はどこまで他人に影響されるのか」を問いかけるドラマとなっています。

 

 

 

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