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Netflixドラマ『サンクチュアリ-聖域-』全編ネタバレ解説レビュー【相撲界のリアルを描いた傑作ドラマ・あらすじ・キャスト】

 

 

サンクチュアリ-聖域- は、2023年に配信されたNetflixオリジナルドラマで、日本の大相撲の世界を舞台にしたヒューマンドラマです。

主人公は、借金を抱えた荒くれ者の青年・小瀬清。

金のためだけに相撲界へ飛び込んだ彼が、厳しい世界の中で葛藤しながら成長していく姿を描いています。

力士の世界の裏側や人間関係、暴力や上下関係などのリアルな描写が話題となり、日本国内だけでなく海外でも人気を集めました。

配信開始後にはNetflixのランキングでも上位に入り、世界でも注目された作品です。 

サンクチュアリ -聖域-」スペシャル映像&ディスプレイアート ...

※本ページはネタバレを含みます。

※本ページはプロモーションが含まれています。

作品概要

項目 内容
作品名 サンクチュアリ -聖域-
配信開始 2023年5月4日
配信 Netflix
話数 全8話
ジャンル スポーツ・ヒューマンドラマ
監督 江口カン
脚本 金沢知樹

本作は大相撲という日本の伝統文化をテーマにしながら、型破りな主人公を通して角界の光と闇を描いた作品です。 

 

主な出演者 キャスト

役名 俳優
猿桜(小瀬清) 一ノ瀬ワタル
清水 染谷将太
国嶋飛鳥 忽那汐里
猿将親方 ピエール瀧
七海 寺本莉緒
静内 住洋樹
小瀬父 きたろう
母親 余貴美子

ほか

主人公・猿桜を演じた一ノ瀬ワタルは元プロ格闘家で、圧倒的な肉体と存在感が大きな話題になりました。 


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全話ネタバレ解説

第1話

福岡で荒れた生活を送っていた青年・小瀬清は、借金を抱えた家庭環境の中で行き場を失い、荒っぽい毎日を過ごしていました。

そんな清の前に現れたのが相撲部屋の親方です。

相撲の世界に入れば大金を稼げるという話を聞いた清は、半ば金目当てで相撲部屋へ入門することを決めます。

しかし、相撲の世界は清が想像していたものとはまったく違っていました。

厳しい上下関係、過酷な稽古、そして理不尽とも思えるルールの数々。

清はそれらに全く馴染めず、反抗的な態度を取り続けます。

稽古にも身が入らず、ただ時間をやり過ごすような日々を送っていました。

そんな清に対し、兄弟子の猿谷は特に厳しく当たり、執拗な嫌がらせを繰り返します。

清は次第に相撲部屋に居場所を失い部屋を出ていく決意を固めます。

そのとき清を引き止めたのが、同じ部屋の力士である清水でした。

清水は清の身体能力の高さを見抜いており真剣な言葉を投げかけます。

その言葉に心を動かされた清は、初めて相撲の基本である四股の練習に真剣に取り組み始めました。

しかしその頃、清水自身は自分の才能の限界を痛感していました。

どれだけ努力しても強くなれない現実に苦しみ、ついに清水は猿将部屋を去ることを決意します。

清に希望を託すようにして、清水は相撲の世界から姿を消していくのでした。

 

 

 

第2話

角界では、将来を嘱望される力士・龍貴が大関へ昇進します。

龍貴はすでに相撲界のスター的存在でしたが、彼の背後には大きな重圧がありました。

父親はかつて横綱として名を馳せた龍谷親方。

偉大な父の存在は、龍貴にとって常に越えなければならない壁だったのです。

父からの期待とプレッシャーに耐えながらも、龍貴は強い力士であり続けようと必死にもがいていました。

一方の清は、相撲の世界での厳しい日々から逃れるように、先輩力士たちとキャバクラへ足を運びます。

そこで出会ったのが七海というホステスでした。

七海は明るく魅力的な女性で、清はすぐに彼女に惹かれていきます。

そしてついに、七海とのデートにこぎつけることになります。

しかしその頃、清の家庭では大きな事件が起きていました。

父・浩二がひき逃げ事故に遭い、意識不明の重体となってしまったのです。

母・早苗から「お前がなんとかしろ」と突き放すように言われた清は、父の入院費を稼ぐために本気で相撲に取り組む決意を固めます。

その様子を、ひとり静かに見つめていた力士がいました。

角界最強と呼ばれる男、静内です。

静内は寡黙で感情を表に出さない力士でしたが、その胸の奥には暗い過去がありました。

幼い頃、彼は母親をナイフで殺してしまったという壮絶な過去を抱えていたのです。

その記憶を思い返しながら、静内は静かに土俵の未来を見据えていました。

 

第3話

父の入院費として母から「50万円を送ってほしい」と頼まれた清。

しかし力士としての収入はまだほとんどなく、そんな大金を用意できるはずがありません。

追い詰められた清は、兄弟子の裸の写真を隠れて撮影し、それを兄弟子のファンに50万円で売りつけるという大胆な方法でお金を手に入れてしまいます。

しかし、ようやく手にしたその大金を清は父のために使うことなく、七海との豪華な寿司デートに使ってしまいました。

浮かれた気分で帰宅する途中、清は財布をすられてしまいます。

慌てて犯人を追いかけますが、そこで衝撃の事実が明らかになります。

財布を盗んだのは、なんと七海だったのです。

そんな中、清は「猿桜」という四股名を与えられ、本格的に力士として土俵に立つことになります。

五月場所が始まり、猿桜は初めての取組に臨みました。

同じ頃、相撲界を去った清水が、今度は呼出として角界へ戻ってきます。

清水は別の形で相撲の世界に関わることを選んだのです。

猿桜は初戦で勝利を収めますが、勝利のあとに派手なパフォーマンスを見せたことで、相撲界の伝統を重んじる人々から非難を浴びてしまいます。

そしてその場所で、猿桜は初めて静内の相撲を目の当たりにします。

静内の圧倒的な強さは、他の力士とはまるで次元が違うものでした。

 

第4話

猿桜の破天荒な行動は、次第に角界の上層部にも目を付けられるようになります。

猿桜の親方である猿将は、相撲界の重鎮である犬嶋親方から「猿桜を引退させろ」と命じられてしまいました。

犬嶋親方は現役時代、猿将に一度も勝つことができなかった過去を持っています。

その屈辱を今でも引きずっており、猿将の弟子である猿桜を排除することで復讐を果たそうとしていたのです。

しかし猿将は犬嶋の弱みを握り、猿桜の引退をなんとか回避します。

とはいえ、弟子の問題行動に対する怒りは消えず、猿桜は猿将親方から竹刀で激しく叩かれてしまいました。

その一方で、犬嶋親方の部下で審判を務める馬山は、猿桜の決勝戦の相手力士に対し「腕を折れ」と命じます。

猿桜を土俵から排除するための卑劣な策略でした。

ところが猿将はすでにその情報をつかんでいました。

猿桜は取り組みの中で相手を投げ飛ばし、その勢いで馬山のいる方向へ叩きつけます。

結果として猿桜は見事に勝利し、策略を跳ね返すことに成功するのでした。

 

第5話

猿桜は七海の働くキャバクラで、投資家を名乗る村田という男と出会います。

村田はどこか胡散臭い雰囲気を持ちながらも、猿桜に強い興味を示し、酒を次々と飲ませながら距離を縮めてきます。

その頃、猿桜は稽古中に兄弟子の猿谷とぶつかり合い、激しい稽古の末に猿谷を倒してしまいます。

しかし猿谷はもともと膝に怪我を抱えており、その怪我をさらに悪化させてしまいました。

猿谷はその状態で静内との取組に臨みますが、結果は惨敗。

猿谷の敗北を見た猿桜は、自分が怪我を悪化させてしまったことに強い責任を感じます。

そんな中、次の取組として発表されたのは、猿桜と静内の対戦でした。

一方、角界の不正を追っている新聞記者・安井は、ある人物から「八百長を仕掛けろ」というメールを受け取ります。

そのメールをきっかけに安井は静内を呼び出し「猿桜に負けろ。さもなければ過去を暴露する」と脅迫するのでした。

 

 

 

第6話

猿桜は静内との取組を前に、夢の中で自分が張り手で静内を倒す姿を見ます。

しかし現実はまったく違う結果となりました。

土俵の上で静内の強烈な張り手を受けた猿桜は、耳がちぎれるほどの大怪我を負ってしまいます。

圧倒的な力の差を見せつけられ、猿桜は無残な敗北を喫しました。

病院で耳を縫合してもらったものの、静内との戦いは猿桜の心に深いトラウマを残します。

恐怖心から稽古にも集中できず、力士としての自信を完全に失ってしまいました。

さらに、猿将部屋の力士たちは出稽古で馬山部屋の力士たちとぶつかりますが、全員が徹底的に叩きのめされてしまいます。

屈辱的な状況の中、猿桜は自分を嘲笑した力士に怒りを爆発させ、桶で殴りつけるという暴力事件を起こしてしまいます。

その頃、記者の安井は自分に八百長を持ちかけた人物が、大関の龍貴か龍谷親方ではないかと疑い始めます。

しかし真相は別のところにありました。

龍谷部屋のタニマチである伊東が「八百長を申し込んだのは自分だ」と告白します。

そして安井は強い圧力を受け、八百長疑惑の記事を白紙にするしかなくなってしまうのでした。

 

第7話

静内は場所を休場し、故郷である北海道へ向かいます。

そこには、彼の悲しい過去がありました。

幼い頃、静内の母は借金に追い詰められ、精神的に追い込まれていきました。

そしてある日、神社で弟を刺し殺し、その後自ら命を絶ってしまったのです。

静内はその光景を目の前で見ていました。

母と弟を失った静内は、それ以来、相撲だけを心の支えに生きてきたのです。

一方の猿桜は、出稽古に来ていた力士を桶で殴った事件が問題となり、ついに角界から解雇される可能性まで浮上します。

最終的に解雇は免れたものの、猿桜は大きな挫折を味わいました。

さらに追い打ちをかけるように、猿桜はキャバクラで七海が投資家の村田とベッドにいるところを目撃してしまいます。

笑いながら七海を抱く村田の姿に、猿桜は深く落ち込みます。

そんな猿桜に喝を入れたのは、母の早苗でした。

「くじけるな!」という母の言葉に背中を押され、猿桜は再び相撲と向き合う決意をします。

その姿に触発された猿将部屋の力士たちも意識を変え、部屋全体の雰囲気が変わり始めました。

やがて猿将部屋の力士たちは少しずつ勝利を重ねるようになっていきます。

 

第8話(最終回)

元小結だった猿谷の断髪式が行われます。

土俵の上で猿谷の髷に多くの人がはさみを入れ、「お疲れ様」と声をかけていきます。

その場では清水が唄を読み上げ、猿谷の力士人生を静かに見送ります。

親方であり父でもある猿将は、猿谷に「これからもお前は自慢の息子だ」と伝え、深い愛情を示しました。

そして一月場所が始まります。

心を入れ替えた猿桜は、なんと初戦で静内と再び対戦することになりました。

その頃、父・浩二は意識を取り戻し、テレビで猿桜の取組を見守ります。

七海もまた、心の中に猿桜への想いを残したまま会場へ足を運びました。

一方、静内もまた、相撲を応援してくれていた母と弟のことを思い出していました。

猿桜は父からもらった、しわくちゃの五千円札を思い出します。

自分が相撲を続けてきた理由、家族のこと、これまでのすべての出来事が胸に込み上げてきました。

そして二人は土俵へ上がります。

それぞれの人生を背負った二人の力士は、激しく体をぶつけ合いながら、全力で相撲を取るのでした。

物語は、二人の熱いぶつかり合いを見届けながら幕を閉じます。

 

この作品が伝えたかったこと

①伝統と変化

相撲は長い歴史を持つ伝統文化ですが、そこには閉鎖的な体質や古い価値観も存在します。

猿桜はその「異端者」として、角界の常識を揺さぶる存在でした。

 

②人は変われる

最初は金目的だった猿桜。

しかし仲間やライバルとの出会いで、本気で相撲に向き合うようになります。

人は環境と出会いによって変わるというメッセージが描かれています。

 

③勝敗だけがすべてではない

猿桜は負けを知りますが、その中で本当の意味での「力士」になっていました。

勝つことよりも、どう生きるかが重要だというテーマが強く表れています。

 

まとめ

『サンクチュアリ -聖域-』は、相撲という日本の伝統文化を題材にしながら、人間の成長と葛藤をリアルに描いたドラマです。

荒くれ者の主人公が仲間やライバルと出会い、本当の意味で力士になっていく物語は、多くの視聴者の心をつかみました。

相撲界の裏側やリアルな人間関係も見どころで、スポーツドラマとしても人間ドラマとしても非常に完成度の高い作品です。

Netflixオリジナルドラマの中でも、日本作品として高い評価を受けた一本と言えるでしょう。

 

 

 

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