『ワンダー 君は太陽』は、2017年公開のアメリカ映画で、R・J・パラシオの同名ベストセラー小説『ワンダー(Wonder)』を原作にしたヒューマンドラマ映画です。
監督は『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボスキーが務め、家族愛・友情・共感・勇気をテーマに、誰もが心を動かされる感動作として世界的に人気を博しました。
このページは映画全編のネタバレ含む解説記事です。

※本ページはネタバレを含みます。
※本ページはプロモーションが含まれています。
作品概要
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原作:R・J・パラシオ『ワンダー』
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監督:スティーブン・チョボスキー
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公開:アメリカ 2017年11月17日/日本 2018年6月15日
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上映時間:113分
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ジャンル:ヒューマンドラマ、家族映画
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テーマ:いじめ、障がい、自己肯定、友情、家族愛
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評価:世界的に感動作として高評価、アカデミー賞 メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート(第90回)
出演者(主なキャスト)
| 役名 | 俳優(日本語吹替) |
|---|---|
| オーガスト(オギー)・プルマン | ジェイコブ・トレンブレイ(加藤央睦) |
| イザベル・プルマン(母) | ジュリア・ロバーツ(深見梨加) |
| ネート・プルマン(父) | オーウェン・ウィルソン(森川智之) |
| ヴィア(姉) | イザベラ・ヴィドヴィッチ(川井田夏海) |
| トゥシュマン校長 | マンディ・パティンキン(糸博) |
| ブラウン先生 | ダヴィード・ディグス(金城大和) |
| ジャック・ウィル | ノア・ジュープ(永竹功幸) |
| サマー | ミリー・デイヴィス(蒼井由奈) |
| ジュリアン(いじめっ子) | ブライス・ガイザー(山崎智史) |
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他にも多数の子どもたち・ 大人キャラクターが物語を彩ります。 |
全編あらすじ(ネタバレあり)
序章 — オギー、学校へ向かう決意
主人公のオーガスト(愛称:オギー)・プルマンは、生まれつきトリーチャーコリンズ症候群という遺伝子疾患により顔が変形しており、これまで家庭で母親による教育を受けてきました。
多くの手術を経て容態が安定したオギーですが、両親は「もう学校へ行かせたい」と決断します。
人前に出る時はヘルメットが欠かせないオギー。
学校に着くとヘルメットを外しますが、好奇の視線や無神経な質問、冷たい反応に直面し、学校生活の厳しさを知ります。
学校から帰る時、外に出たらすぐにヘルメットを被りました。
承 — 友情と裏切り
オギーは理科が得意で笑いのセンスも持ち合わせており、最初は戸惑いながらも数少ない友達と少しずつ交流を深めます。
ジャック・ウィルやサマーと友達になり、楽しい日々も増えていきますが、あるハロウィーンの日、ジャックがほかの生徒の前でオギーの容姿を揶揄した発言を耳にしてしまい大きく傷ついてしまいます。
この出来事はオギーの心に深い溝を生むことに。
姉ヴィアの視点
ヴィアもまた、自分の人生・友情・恋愛に悩みながら、「オギーの姉」として生きることの重圧や孤独を抱えています。
「家族の中心はオギーで自分ではない」
「母親はいつもオギーばかり見ている」
「家族は自分に興味がないのでは」
「でもオギーのことは家族として愛している」
こうした複数視点の描写が、作品に厚みとリアリティを加えています。
転 — 理解と和解、そして卒業
ジャックはオギーへの裏切りを反省し、謝罪します。
二人は理科プロジェクトを通じて再び絆を深め、クラス内でもオギーへの理解が進んでいきます。
卒業式ではオギーが優秀な生徒として表彰され、クラスメイト・家族・教師たちはオギーの成長と勇気を心から讃えます。
かつて隠していたヘルメットも外れ、堂々とした姿で歩むオギーの姿が印象的です。
映画の魅力と"あの名言"
『ワンダー 君は太陽』の最大の魅力は、主人公オギーの視点だけでなく、周囲の人物の心の変化を丁寧に描いている点です。
単なる「障がいを持つ少年の苦悩」だけでなく、
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他者との違いに悩む人すべてへの共感
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真の友情の意味
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家族の深い愛
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優しさや思いやりの大切さ
が確かな説得力で伝わってきます。
特に、作品を象徴する名言、
“When given the choice between being right or being kind, choose kind.”
正しいことと優しいこと、どちらを選ぶか迷ったら、優しいほうを選びなさい。
は、生きることの核心を突いています。
総評
ただ感動を誘う映画ではなく、多くの人が共感し、何度でも考えたくなる人間ドラマです。
観る者に 「外見ではなく中身を見よう」 と語りかけ、そのメッセージは子どもから大人まで深く心に残ります。
ポジティブでありながらリアルな人間像を描くこの作品は、教育現場や家族鑑賞にも最適な一作と言えるでしょう。
ただ、あえて言うなら、、、
「まさかそうくるとは思わなかった」という展開上の裏切りは一切なくTHE王道の進行だったので「まあそうなるだろうな」というエンディングでした。
王道の良さはありますが目新しさはちょっと欠けるかな?